台風一過の良い天気に誘われて旧中山道をさらに進んでみることにした。先回のゴールだった桶川駅まで電車で向かう。
桶川駅のホームには現役は引退しているとは思うが昔懐かしい電車が間もなく到着する旨を示す標識が残されていた。11:00桶川駅を出発!
典型的な旧宿場町の雰囲気。街並みは変われど何か宿場町跡の共通した雰囲気を醸し出してるんだよね~
桶川には本陣の遺構が残されている。
入口に「本日は公開日ではない」旨張り紙がされていた。個人宅なのかな!?
11:40北本宿へ到着。
江戸時代初期は宿駅として指定されていたようだが以後宿駅は鴻巣へ移され、北本にはその途中の休憩ポイントとなったようである。本宿という地名はその名残とのこと。元宿→本宿と。
北本には大きな富士塚があった。
12:30鴻巣宿へ到着。人形の町だけあって地名も「人形」。
当時は埼玉県内3番目の規模を誇る宿場町だったようである。
途中に鴻巣宿の案内板が建てられており・・・
鴻巣が嵯峨天皇皇子の源融(光源氏のモデルとされる人物)の孫である仕が興した箕田源氏発祥地(=武蔵武士発祥地)だったり、その孫渡辺綱(源頼光四天王)が建立した全国の渡辺さんが訪れるらしい宝持寺があったりと、読んでみるとなかなか面白い。
鴻神社の境内には夫婦銀杏が存在し、家庭円満、安産等のご利益があるらしい。
お参りしておく。
13:24加美の分岐点を左へ進む。
宿場町から離れる。この辺りが昔どんな風景だったのだろうか。
氷川神社付近はかつて箕田源氏の拠点あった場所の模様。
案内板にを一通り読み込んで、しばらく行くと・・・
箕田追分は鴻巣宿と熊谷宿の間にある休憩所の一つ。
お茶や団子、わらじ屋などがあったとのことだ。
14:24[池田英泉の吹上富士が書かれた場所はこの辺」なる石碑に遭遇。どんな絵なのか興味をそそるが直に判明することに。乞うご期待!?(笑)
そして2,3分歩くと一里塚跡。跡と言っても何もそれらしきものは見当たらず、昭和30年代に設置したと思われる一里塚跡の碑がなければ間違いなくスルーでしょう!(^^;)
14:37分岐点に到着。右側が旧中山道。
10分ほどで高崎線を跨ぐ。踏切渡ってNTTビルの手前が旧中山道。
親切な人が道標を拵えてくれてる。
あまりの暑さに耐えかね吹上駅近くのローソンにてガリガリ君を購入。炎天下の中食べるガリガリ君は本当に体にしみこむ美味さだ(笑)
その他飲み物も購入し先に進む。それにしても今日は天気も良く気温も高いことから飲み物の消費が激しい。ここに来るまで500mリットルのペットボトルを既に3本消費している。
5分ほど先を進むと左折を示す案内碑があった。今までは比較的直線的なルートが多かったが、この辺りはどうしてこんなにも複雑なルートが取られているのだろうか。もっと短縮できるルートも地図上を見るとあるのにねぇ!? 理由を色々考えるのも楽しいものである。
しばらく進むとJRを跨ぐことに。ここの案内板で先程の「吹上富士」が判明。
なるほど湿地帯と草地が広がっていたんですね~。現在の雰囲気とは全く異なる。
陸橋の上から眺めると中山道が路線に分断された様が良くわかる。
線路を超えて先に進む。昔は交通の大動脈と言われていたこの道も、現在では交通量の少ない地元の生活道路といった感じである。
権八地蔵に突き当たると中山道は荒川土手道となる。正直旧中山道が荒川土手とかぶっていることはこれまで全く知らなかった。実に面白い。
しかし日光を遮るものなく体力の消耗がハンパ無い。体内からミネラル分がどんどん失われ皮膚表面をなでると、しゃりっしゃりの塩分が掌にまとわりついてくる。気持ちわりー!
しかし土手道は景色が変わり映えしなく歩いていてもつまらない。暫くすると今回の目的地である熊谷の街並みも遠くに見えてくるが歩けど一向に近づいてこないのも気持ち的に萎えてしまう。^^;
暫くすると土手上に石碑が。昭和22年のカスリーン台風で土手が決壊した場所とのこと。一か所の決壊でとてつもなく広大な敷地が被害を被ることとなることが良くわかる。昨今は異常気象が頻発する状況。土手の決壊や氾濫が繰り返し起こらないことを願うばかりである。
1時間弱遡上するとついに土手道を離れることに。時間は16:37。土手を下り地図上では↓この先の突き当りを左折することとなているが現在は畑が広がり通過することはできない。
少しだけ迂回して旧中山道に戻る。合流点に「みかりや跡」なる説明文が。旅人相手のお茶屋さんがここにあったらしい。忍藩主も鷹狩で利用していた模様。
生垣が続く道を先に進むとY字路に。
右が旧中山道。
意識することがなければこの道が旧中山道だなんて思ったりもしないだろうなぁ…
熊谷駅のほど近いここのY字路は右側が旧中山道。踏切を渡る。
踏切を渡り5分ほど歩くと久々に国道17号線と合流。
暫く国道17号と旧中山道がかぶる区間が続く。
熊谷駅には17:10到着。お土産の梅干し大福を購入し電車にて帰路へ着く。
ちなみに梅干し大福は隠れた名品と思う。白餡の甘さが梅干しのしょっぱさに引き出されすごくおいしかった。種があるので思いっきりかじらないように注意ね(笑)。25km、6時間15分、約36000歩。