今シーズンこそはこの車でスキーに行く!
そう固く心に誓い、ちょっと早めのスタッドレスタイヤ購入。そして装着。
ホイールとのセットでフジコーポレーション通販にて購入。ネット注文後1週間以内に郵送されてきた。
タイヤはフォレスター時代の「ice GUARD TRIPLE PLUS iG30」が非常に好印象だったため、ヨコハマの「アイスガード5(iG50)プラス」を迷わずチョイス。サイズは「215/45-18 89Q」。ホイールはPREMIX(プレミックス)グラッパ(ゴールド/リムポリッシュ)の18インチとした。
装着してみると結構印象変わるものだと実感。純正ホイールもとても気に入っているが、これはこれで満足。なんか冬だけではもったいない(笑)
ハンドリングはスタッドレス特有のふにゃふにゃ感倍増。違和感有りまくりだが、例によって直ぐに慣れることでしょう。ロードノイズは思ったより少なく、アイサイトも問題なく作動しており満足度は高い。
雪道インプレは後日。
旅行先などで利用するため、コンパクトな電源タップを探していたところ、Mogics Donut & Bagel(ドーナツ型ケーブルタップ「ドーナツ&ベーグル」)を発見。
ドーナッツの方を購入した。90cmのケーブル長に電源コンセント5口とUSB(2A)が2口、しかも保護回路(ヒューズ付き)で、収納時は直径8cm程度のかわいい円形…という素敵なスペック。
収納ケースと各国のコンセント形状に対応したアダプタも付いていて至れり尽くせり。色は黒と白が選べるが私は黒を購入。海外からの発送のようで注文すると3週間くらいで手元に届いた。
ちなみにドーナツとベーグルの違いは5口存在する電源コンセントの形状がUSタイプかユニバーサルタイプかの違いのみの模様。日本で使う分にはどちらでも大丈夫なようではある。少なくとも私が購入したドーナッツ(USタイプ)については何ら問題なく使用できている。
丸い形状は見た目の可愛さだけではなく、接続するアダプターの類が干渉しずらくなっており、実用面においても良く考えられたデザインだ。
強いて言えばストラップは黒色が良かったかなぁ~ 下の画像はアダプタの可動部を全てオープンにした状態。実際は各国のコンセント形状に合わせ各部を可動させて使用する。
購入して一年が過ぎました。この辺でインプレを。
<デザイン>
「実用性」と「かっこよさ(デザイン性)」は相対する関係と思っていますが、この車はまさにこの相対する2つの関係が非常に上手く融合されているデザインだと思います。なので見る角度によりその印象は様々。ある角度から見ると「7人乗りとは思えないスマートなデザインだ」とも感じるし、そのまま視点を変えると「う~んやっぱりバランスが悪いかな」と思ったり。タイヤサイズも然り。全く印象が異なります。「きもかわいい」ならぬ「ぶさかっこいい」といったところでしょうか!?(笑)
デザイン性を追求する方には「アンバランスでかっこ悪い車」。実用性とデザインで悩んだ経験のある方であれば「かっこいいファミリーカー」という印象になるのではないかと思っています。もちろん私は後者の印象です。
あまり見かけない得体の知れぬ車!? …ということもあり、走っているとたまに視線を感じます。サービスエリアで「カッコイイデスね。なんていう車ですか?」と話かけられたこともありました。
何はともあれ、それなりの方が「気になった車」ではあるようです(笑)
また、オプションの前後バンパーパネルは無理してでも納車時からつけておくんだったと思いました。以前のブログでも書きましたが印象がガラッと変わります。ああこの車はやはりSUVなんだと。
<実用性>
車内空間という視点で考えると3列シートのファミリーカー代表格であるMサイズミニバン(以降ミニバン)には及びません。但し数値だけでは評価できない何かがこの車にはあります(笑) 実際にミニバンとは、私が思うところとして、スライドドアではない、着座時の空間ゆとり、収納スペース、ラゲッジスペース、この辺りが実用性という観点で比較されやすい部分なのかと思います。
まず、スライドドアではない点については、スライドドア車を所有した経験が無いため比較が難しいのですが、実際はスライドドアの方が色々なシーンで便利なのだとは思います。しかしながらヒンジドアにおいて今まで特に不便に感じたことがないというのも事実であり、私的にスライドドアは「有れば有るで便利なんだろうけど、購入を左右させるまでのこだわるべき要素ではないかなぁ」くらいの印象です(「一回スライドドア経験してみな!」と突っ込まれるかもしれませんが…^^;)。ちなみにチャイルドシートへの子供の乗せ降ろしはミニバンよりもCO7に軍配が上がると思います。理由は着座位置です。チャイルドシートの座面が自分の胸よりかなり下方にあるので余り力を加えることなく自然な姿勢で乗降させてあげることができます。購入時にD5を辞めた理由の一つでもあります。
続いて着座時の空間ゆとりですが、これは以前のブログで述べた通り、絶妙な距離感が大変気に入っています。ミニバンと比較すると絶対的な空間量はかないませんが、大人6人でくつろげる空間がしっかりと確保されており、その絶妙な距離感による車内の一体感がみんなとのドライブをより楽しく演出します。
シアターシートレイアウトは、パッセンジャーの前方視界のみに注目されがちですが、逆を返すとドライバーの席からもバックミラーを通して全員の表情がよく見えるということでもあります。必然的に会話も盛り上がりますよね(笑) 一通り話が盛り上がった後はみんなの寝顔を眺めることができます。3列目でも普通にひと眠り出来ちゃうみたいですよ。
収納スペースについては「もう少しあればいいかな」と思ったのが正直なところ。ちび太(1歳)用の緊急セット(おしめやおしりふき、保温ポットなど)車に常備したいものがあり、これらを入れておくスペースがほしいというもの。中途半端な大きさのものをしまうスペースが不足しているのですかね!?
現状はチャイルドシートをセットしている座席の足元がデッドスペースになっているので収納箱を購入し、そのデッドスペースに置いて対処しています。まぁ工夫次第で色々と対処は行えそうです。
ラゲッジスペースについては、3列目を使用していても見た目以上に荷物が収まります。実際大人6人で東京~馬篭宿へ2泊の旅行へ行ったり、大人4人とちび太(1歳)で3世代2泊伊勢参り等、長距離も何度か試しましたが問題なくみんなの荷物やお土産がラゲッジスペースに収まりました。
3列目のシートのヘッドレストポストを利用して荷崩れを防止する(鞄のショルダーベルト等をひっかけておく)のがポイントです。3列目を収納すれば4人でゴルフやキャンプに余裕で行けます。
以上、ミニバンと比較するとみたいな内容になってしまいましたが、言いたいことは、CO7は「大人数が長距離を楽しく快適に移動する実用性は十分に兼ね備えている」ということです。
尚、実用面で改善を期待したいことは、スカイ空調とメモリ機能のないパワーシート、そして私にとって一番致命的だった2,3列目のフルフラット化です。
スカイ空調についてはリアモニタを取り付けたことにより効果半減。特に夏場リアガラスから日差しが入ると、1列目と3列目で相応の温度差が生じているようです。対策としてフィルムを張ろうかと思っています。
メモリ機能の無いパワーシートについては、正直パワーシートである意味が見出せません。普段使いでのシートの微調整などは手動式より細かく行えるとは思いますが、1列目をフラットにする際等は一気に倒しこむことができず、少々じれったさを感じることも有ります。
そして2,3列目のフルフラット化問題。私の趣味の関係上、車中泊が行える事は車種選定時のかなり重要な条件だったのですが、残念ながら前車フォレスターのように何の対策もせずに車中泊を行うことはCO7ではかないませんでした。これについても以前のブログで紹介していますが、現在対処方法を模索中です。
…と、いくつか不満もありますが、工夫次第で改善できそうなものも結構ありそうです。
その他、細かいこととして、時計が狂いやすい、左膝のおさまりの悪さなどが挙げられます。
時計についてはGPSの原子時計連動等の自動調整機能が装備されておらず完全手動調整。利用環境にもよると思いますが当車の場合は1,2か月で1分程度遅れる感じです。ナビ画面に時計を表示させているのでそちらを見ればいい話なのですが、やはり一番目につく部分にあるので視線はどうしてもまずは時計へ向いてしまいます。まぁ細かい部分ではありますが、前車フォレスターがGPS連動だっただけに残念無念。
あと何気に地味に気になるのが左ひざのおさまりの悪さです。これについても体系やポジションで各々が全く異なる印象になるとは思いますが、私の場合は左膝がエアコンダイアル付近のセンターコンソール部でっぱり部分に丁度左膝が当たってしまい長時間乗っているとおさまりの悪さを感じてきます。
まぁいづれについても細かなポイントではありますね。
ちなみに実用性という観点では、逆に使っているうちにいくつか発見したことがありますので、ちょっと紹介したいと思います。
まずセンターコンソールのカップホルダについてですが、前方のスペースにスマホがピッタリ収まりました。画像は5.5インチ画面のスマホです。この位置は充電もしやすいので気に入っています。
またアイサイトについて、CO7はVer.2、最新はVer.3ですが乗り比べて一番Ver.2で残念だったのが、停車後3秒で追従設定が解除されクリープ現象により車体が前に動き出してしまうことでした。Ver.3では解除されずステアリングスイッチを一押しすれば追従が再開されます。これに似た状況をVer.2で実現する方法を見つけました。追従設定が解除される前(警告音のピッピッピ時)にステアリングスイッチの「ACC」を押すことで追従設定が3秒延長されることが判明しました。まぁ3秒毎に「ACC」を押す必要があるのですが、ブレーキ踏んで、前車が走り出したらまたセットして…という手順よりかは楽ですかねぇ。(この操作で機器の悪影響が発生する可能性も否めませんので、お試しはあくまでも自己責任で)
実用面の観点で、最後に燃費についても触れておきます。
23区に住んでいますが、燃費については高速道路を使用した遠出時でもトータルで10km/lを上回ることはほとんどありません。街乗りで7km/l前後、空いている高速道路で10~12km/lといったところです。モードは常にSモード。燃費を意識した運転はしていない状況です。ハイブリット車をはじめとした低燃費車には遠く及びませんので、燃費を重視している方は不満に感じるかもしれませんね。燃費は良いに越したことはありませんが、前車がハイオクターボ車だったことも有り、トータルでの燃料費は安くなっていますので私の場合は許容範囲内です。
<運転>
エンジンは十分なパワーがあり、必要な時に必要な加速を得ることができます。前車は2000ccのターボ車でしたが500ccの差は全回転域で非常に大きく現れ、全く別の乗り物。CVTとの相性も良くモーターのようなリニアな特性です。サスペンションも秀逸で、長距離を乗っていても疲れにくいです。
ワインディングや細い山道もストレスなく走ることができ、3列シートのファミリーカーであることを忘れてしまいます。ハンドリングは前車の方が少しだけクイックで楽しかった印象があります(ハンドルを小径のものに交換していたからかもですが…)。
アイサイトについては高速道路と地方の幹線道路で威力を発揮します(その中でも一番良いのは対面通行の高速道路)。慣れるまではブレーキのかかるタイミングが遅く感じ、自動的にブレーキをかけてくれる前に自分でフットブレーキを踏んでしまったりなんてことがしょっちゅうありましたが、乗っているうちにアイサイト君の感覚が認識できるようになりました。ちゃんと考えてコントロールしてくれています(もちろん過信は禁物です)。また、アイサイトですが、今までの経験上1時間当たり50mm~60mm前後の雨に遭遇すると自動的に機能がキャンセルされるようです(警告灯と警告音で知らせてくれます)。…ということで、そこそこの土砂降りでも頑張ってくれていました。
<総評>
評価する人によっては見た目もコンセプトも中途半端な車と評されるかもしれません。そしてエクシーガの焼き直しという事実を「設計が古い」と取るか「熟成」ととるか。様々な意見があるとは思いますが、実際に所有している一ユーザの意見として、ホテル玄関やゴルフ場のクラブハウス、はたまた、キャンプ場やスキー場等どんなシーンもそつなくこなすデザイン性を兼ね備えた、楽しく、便利、快適、安全な、唯一無二の「3列シートオールマイティカー」ではないかと褒めちぎっちゃいます。購入して良かったと素直に思える車です。3列シート車の購入を検討されている方には是非一度試乗されることをお勧めしたいです。
無性に家族や仲間を誘って出かけたくなる。
そんな気にさせてくれる素敵な車ですよ。